周年行事の目的
周年行事・周年事業が売上に直接結びつくかというとそれもなかなか難しいでしょう。
しかし周年はその企業に関わるステークホルダーから「信頼」を得られるチャンスと言えます。
昨今は、企業の「信頼」が特に必要な時代です。
働き方改革が叫ばれる中、従業員からの信頼や求心力がなければ人材流出に悩まされます。
また企業や団体の不祥事が続く中で、社会全体や顧客からの信頼を失わないために、
周年のタイミングを活用するのは非常に良いタイミングだと思います。
特に現代は働く人々の組織に対する考え方・受け止め方も多様化しています。終身雇用という
考え方も薄れ、自己のキャリア形成をどのようにしていくかという考え方をしっかり持っている
人が増えています。
企業は自社の成長や進化と社員個人のキャリア形成がきちんとフィットして、価値ある人材育成を
考えています。人材とは正社員だけでなく、パートや契約といった雇用形態に関係なく、共通の
目的に集う人々であり、そういった人材に会社の存在そのものを好意的に価値あるものとして、
受け止めてもらいたいと思っています。
雇用する・されるという立場を超えて、会社の存在が働く人にとって好感がもて共感できる、
さらには「自分ごと」として受け止められるものになっているかということを考えた経営をすることが極めて重要な時代となっています。
だからこそ、周年行事・事業の目的は「ウチの会社が好き」「ウチの会社には将来性がある」「ウチの会社で自分を磨くことができる」など、
会社の存在そのものが自分の人生において価値あるものと受け止められことが大切です。
「共感できる未来を示し、可能性を抱かせる。」
それができれば周年行事・周年事業のやる意義はあると思っております。